自分たちのまちは自分たちで創ろうという背景から始まり、地域住民が集まって主体的になり、地域資源やコミュニティなどを活用してプロジェクトを起こし、まちを良くしていこうという取り組みが島根県津和野町で行われています。
『つわのスープ *1』とは、アメリカのデトロイト州で生まれた『デトロイトスープ』を元にしたイベントです。5名のプレゼンターが、課題に対する解決策や思いを発表し、参加者はスープや軽食を食べながら、最も応援したいと思ったプレゼンターに投票します。
*1 つわのスープ(facebookページ)
https://www.facebook.com/tsuwanosoup/
4回目となる「つわのスープ」は3回目同様にオンラインでの開催。1回目と2回目は藩校養老館にてオフラインで行われた。
最多票を獲得したプレゼンターは、優勝者として参加費から集められた賞金を手にすることができるのです。これは市民による市民のための投資で、優勝賞金を獲得した人はまちを良くするために使うのであり、結果的に市民の未来に対してお返しをすることにつながります。
本場デトロイトでは、メインのイベントだけに留まらず、ご近所さんにも広がり、個々が自主的にスープイベントを開催する動きもあるのだそう。
そんな住民がつくる住民のためのスープイベントは、徐々に地域で活動する当事者たちに注目され始めています。今回ご紹介する『つわのスープ』は、日本で最初のスープイベントで、第4回目の開催。舞台となるのは、島根県津和野町。いったいどのようなプレゼン大会が繰り広げられるのでしょうか。
コロナ禍でもオンラインという形でチャレンジし続ける『つわのスープ』
イベントをサポートするメンバーも津和野への熱い思いを持った個性派揃い。中には前回のつわのスープ登壇者も。かつてプレゼンターとして登壇した経験を活かし、今回はファシリテーターとしてプレゼンター5名をアシストする。
石倉さん(以下、敬称略):今回4回目ということで、3回目の開催はオンラインだったので、今日はリアルで行いたかったのですが、社会的に厳しい状況でオンラインという形となりました。
石倉 美生(いしくらみお)さん:島根県益田市在住/富山県出身。埼玉県の公立小学校で教員を勤める中、子どもと大人の接点の課題に気付き、課題解決のために取り組む。2018年から2年間津和野町教育魅力化コーディネーターを務める。現在は、育児に専念。
石倉:でもオンラインだからこそ参加できている方がたくさんいらっしゃるのと、私個人としても画面越しではありますが、会いたい人と会えるのが凄く幸せなことだと思っています。
パワーあふれるスタッフが場を盛り上げ、参加者や登壇者が共創し、スープを形作る!
石倉:これから紹介させていただきますスタッフは、内々感があふれるのですが、『つわのスープ』はいつもこのように、和気あいあいとした感じでやっております!まずは最初から頑張ってくれている「ヤマタツ」さんこと、山本 竜也さん、今日はよろしくお願いします!
山本さん:ヤマタツです!皆さんのブレイクアウトルームの振り分けは僕にかかっています!頑張ります!!
山本 竜也(やまもと たつや)さん:津和野高校魅力化コーディネーター。NPO法人bootopia 副代表理事/新潟県出身。総務省の地域おこし協力隊制度を活用し、津和野町へ移住。町が運営する英語塾「HAN-KOH」*2 を経て、2017年4月より津和野高校魅力化コーディネーターに着任し、現在に至る。
*2 英語塾「HAN-KOH」外部リンク
http://hankoh-tsuwano.com/
石倉:ヤマタツさん、ありがとうございます!それでは坂和さん、「スープ」についての説明をお願いします!
坂和さん(以下、敬称略):『つわのスープ』いつもはリアルでやっておりまして、参加費が1,000円で内訳としてスープ+軽食代が500円、そして残りの500円が投票となっていて、手作りのスープと軽食を楽しみながら投票をする仕組みです。
坂和 貴之(さかわ たかゆき)さん:株式会社FoundingBase Community Manager/東京都出身。慶應義塾大学卒業後、FoundingBaseに参画。食の定期宅配サービスやオンラインストア「まるごと津和野ストア」*3、首都圏でのイベント開催などの新たなプロジェクトを開始。2020年より総務省の地域おこし企業人交流プログラム*4 を活用し、島根県津和野町と協定を締結。津和野のファンを増やす仕組みづくりに取り組む。
*3 まるごと津和野ストア (外部リンク)
https://marugototsuwano.shop-pro.jp/
*4 地域おこし企業人交流プログラム (総務省ホームページ)
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/c-gyousei/bunken_kaikaku/02gyosei08_03100070.html
坂和:また、『つわのスープ』は元々アメリカのデトロイトという地域で行われている『デトロイトスープ』から参考にさせていただき創っています。
リアル開催の場合、藩校養老館という文化施設で行っています。会場づくりも、大江さんと一緒に座席に使う木材を加工していました。スープもみんなで手作りというふうに一体感があって、リアルにはリアルの良さがありますね。
それではイベントを進めて行きたいのですが、大江さん、今回の優勝賞金金額はいくらになりますか?
大江さん(以下、敬称略):さっき少し増えまして、現在のところ64,890円ですね。参加者も71人となっています!
大江 健太(おおえ けんた)さん:合同会社 高津川デザイン工房 *5 代表。糧-72recipes project- *6 Planner Manager/千葉県出身。2016年に島根県へ移住。自然療法、食事療法をテーマとした、津和野町旧畑迫(はたがさこ)病院を活用し、2016年11月にレストラン「糧」を開館。また、2019年にはリノベーション会社、高津川デザイン工房を立ち上げる。
*5 高津川デザイン工房(Facebookページ)
https://www.facebook.com/takatsugawadesign/
*6 糧-72recipes project-(外部リンク)
坂和:前回のオンライン開催もいちばん賞金金額も大きかったのですが、今回はまたさらに増えました。ありがとうございます!優勝者はこの賞金を獲得できるので、また一緒に活動を進められたらと思います。
大江:今日はオンライン開催ということで、県外の参加者も多いと思うんですが、『「つわのスープ」やりたいな』という人たちも中にはいらっしゃると思います。そんな方、一緒に創っていけたらいいなと思いますのでご連絡下さい!
つわのスープは、参加費1,000円のうちの500円はスープと軽食代、残り500円が優勝賞金となる仕組み。今回集まった優勝賞金64,890円 *7 は過去最多の金額なのだとか。
この賞金は誰の手に渡るのでしょうか。いよいよプレゼンスタート!
*7 オフラインイベントの場合。オンラインの場合はSTORESのページを参照(オンラインの場合、参加費にプラスして寄付金を上乗せできる仕組みにしている)
持続可能な空き家の利活用で地域を盛り上げたい
プレゼン1:空き家をおもしろがるプロジェクト
畔柳 知宏(くろやなぎ ともひろ)さん:地域の空き家管理団体「ジミクロ」*8 代表/神奈川県出身。2012年に地域おこし協力隊の制度を活用して津和野町へ移住。建築学科で学んだ経験を活かし、空き家の活用などの事業に携わる。現在も、集落支援員として、空き家の清掃や調査などを通じて町並みの保全の活動を行っている。
*8 ジミクロ(外部リンク)
トップバッターの畔柳さんは、2012年に津和野町へ移住。空き家の実情を知るために15年ほど前から空き家になっていた家を購入し、自分で直しながら住んでいる。そこで分かったことは、突然の雨漏りや、掃除が行き届かないなどの手入れの大変さだ。
空き家になった建物は傷みが早く、直すのにもお金がかかる。定期的な空気の入れ替えや掃除、家財の片付けは大変だ。
畔柳さんが提案するのは、観光地エリアの空き家をそのままの状態で活用して町中をお化け屋敷にするイベントである。プレゼン動画中、畔柳さんの背後から白い何かが近寄ってきているが、まるで気づいていないかような演出でプレゼンは進み、聴講者をドキドキさせた。
お化け屋敷のヒントとなったのは、ある小学生の言葉だという。空き家の実情を知ってもらうべく、津和野小学校の授業として児童を招いた。怖い、臭い、汚いなどの感想と共に出てきたのが、「お化け屋敷にしたらいいのでは?」という意見だったのだ。
町中をお化け屋敷にするのは2021年8月15日の盆踊り後から丑三つ時。大げさに騒ぐイベントではなく、静かで落ち着いた津和野の夜を、ちょっと昔の大正時代のような格好をして歩いてみる。
空き家に古い写真を展示して、この日は気軽に空き家に足を運んでもらう。他にもいろいろなコンテンツを、持ち寄りたい人と一緒に創っていくイベントになるようだ。
「ネガティブに捉えず、イベントを通して空き家のことを知ってもらいたい。そして楽しみながら空き家問題を解決したい」(畔柳さん)
優勝賞金は、特別なプレゼントとして津和野町内の飲食店とコラボを考えておられるという。賞金を地域内で使うというのも嬉しいことだ。
畔柳さんの家の窓からは、緑豊かな景色が広がっている。「空き家を購入して自ら改修して住むのは大変なのでは?」と聞かれた際、柔らかい笑顔で「この景色を買ったようなものだ」と写真を見せてくれた。
説得力と安心感と愛と温かみを感じる畔柳さんの声に共感する人は多いのではないだろうか。
コミュニティーという場にリタイア世代を巻き込み、ふるさとづくりで地域を元気に
プレゼン2:帰りたくなるふるさとを目指して
青木 由充(あおき よしみつ)さん:NPO法人旧堀氏庭園を守り活かす会*9 理事/津和野町の畑迫(はたがさこ)地区出身。中学校卒業後に故郷を離れ、金属関係の会社に勤めた。定年を期にUターンし、畑迫公民館の館長に。高齢化率57.5%、人口減少の進む畑迫地区を元気にするため活動を展開。
*9 NPO法人旧堀氏庭園を守り活かす会
青木さんの地域活動のきっかけは「小さな拠点づくりに挑戦しませんか」と、津和野へIターンした若者に言われた一言だった。
畑迫(はたがさこ)地区の現状はシビアだ。8年間で人口は100人も減り、高齢化率は50%を超えている。移住や定住の促進は全国の地方が抱えている課題であり、津和野町も例外ではない。
「NPO法人 旧堀氏庭園を守り活かす会」、「小さな拠点」、そして「畑迫公民館」の三足わらじの活動において共通しているのは、「ふるさとを元気にしたい」という思いだ。そのためには定着する人材がかかせない。そこにリタイア世代が適していると考えた。
若者の移住に目を向けがちな中、リタイア世代のUターンとは意外だが、もちろん理由がある。経済的なゆとりや心のゆとり、多様な経験や技術、そしてふるさとへの思いが、何よりも定住につながりやすいことだ。
現在、畑迫小学校において、卒業生のうち、60〜70代は100名。その内20名は在郷している。そうなると残りの80名の住所や名前といった情報の名簿作成が必要だ。
故郷に帰れない理由は様々だ。経済的な理由、医療や福祉の不安など、ネックになることを知るためにもはたがさこ同郷コミュニティを創りたいのだと言う。
自由に交流できるプラットフォームは、パブリックな場では地域トピックスなどの発信や交流ができ、個人交流の場ではプライベートな相談ができるSNSだ。もちろんSNS以外の方法も検討が必要だ。
一緒にやれる仲間を探しているという青木さんは、温かい雰囲気と熱量があり、そこに惹かれて応援したいと思う方が多いのではないだろうか。
「帰りたくなるふるさとを目指して一歩前に進みたい。私のチャレンジです」(青木さん)
津和野高校を卒業しても地域と関われる関係人口の窓口を
プレゼン3:津和野高校卒業生が関わり続けられるまちへ
鈴木 元太(すずき げんた)さん:東京大学在学中(2021年2月現在)/北海道出身。中1の春まで北海道釧路市や旭川市に住み、その後、父親の仕事で横浜市に引っ越しを経て県外入学生として津和野高校で3年間を過ごし、現在は大学に在学しながら津和野町にも拠点を起き、高校生のサポートを行っている。
現在、東京大学2年生の鈴木さんが提案するのは年1回卒業生が高校で授業するツコウ卒業生DAYを開催することだ。
年に1回、全国から卒業生が集まり、高校生向けに授業をする。授業内容はそれぞれ、高校生に伝えたいことやアドバイス、心境の変化や経験などから考える。
授業の様子はテキストや動画にしてアーカイブで残すのでいつでも見ることが可能だ。
授業を行う卒業生にとっては、帰れるきっかけであったり、まちのことを考える仲間と再会し、当時のことを思い出したり、言語化する良い機会になる。
また、授業を受ける高校生にとっては、将来を考える機会や、1、2年後にここに戻ってきて授業をするという目標になるという。津和野町には大学がないため、大学生と関わる機会や、大学生をイメージできないという高校生もいるのだ。
「県外入学なので津和野町に親戚や家があるわけではない。帰るきっかけがない」(鈴木 元太さん)
県外入学生として過ごした津和野高校での3年間は、「地域で過ごした3年間」だと言えるほど地域での学びが多かったのだそう。
そのことが地域との関係性やコミュニティに関心を持つきっかけになり、卒業生が戻れる機会や高校で授業を行うという発想の源になっているのだろう。
またプロジェクトのきっかけのひとつに新型コロナウイルスの影響がある。同窓会や成人式が中止になり、このままでは津和野との繋がりがなくなってしまうのではないかと思ったのだ。
まずはファーストステップとして、2021年3月頃にオンラインか小規模での開催を計画。優勝賞金を獲得できたら、情報発信の強化や継続していくために使いたいと話す。
「このアイデアは高校卒業生対象となっているけど、まち全体でも考えたい。高校を出発点に、関わりしろを作っていきたい」(鈴木 元太さん)
年齢からは想像できないほどしっかりしていて、自分の言葉で自らの意思を伝えてくれた。
津和野町の「山」という地域資源の付加価値を高めてファンコミュニティーを築きたい
プレゼン4:林業ファンになってください
鈴木 龍彦(すずき たつひこ)さん:津和野ヤモリーズ*10 メンバー/神奈川県出身。総務省の地域おこし協力隊制度を活用して津和野に移住。津和野ヤモリーズで林業を行いながら、地域で人と自然の共生を訴えている。
*10 津和野ヤモリーズ
総務省の地域おこし協力隊制度を活用した津和野町の自伐型林業チーム。任期満了後も自伐型林業を軸とした仕事で定まっていることや地域の支援体制も充実しており、定住率向上に貢献している。
外部リンク
「自然との関わりって日常にありますか?」(鈴木 龍彦さん)
そう問いかけた鈴木さんの提案は、みんなに林業ファンになってもらい、津和野の林業を知り、自然と共に生きようというもの。
実は津和野町の90%は森林であり、人口7,000人に対する森林の広さは1人あたり4ヘクタールの山があるという。この「山」という地域資源を使わないのはもったいない。
林業をやっている鈴木さん自身でさえ、プライベートで自然との関わりが少なくなっており、魅力や実情を伝えていく必要性を感じている。人の手が入らない山が増えると、山は荒れ、野生動物が増え、人と動物の棲み分けができなくなる。
山は、定期的に人が入って手を加えていかなくてはいけないのだ。そのためには、山にある木材の利活用で木の付加価値を高め、未来の子どもたちのためにも、しっかり山を守り残していきたい。鈴木さんはそう訴えて、みんなからのアイデアが欲しいと話す。
津和野にはライバルがいっぱいだ。風情ある町並みや観光地、美味しい食べ物がたくさんある。しかしそれに負けないくらいの良い山が津和野にはあるのだ。山でのイベント、木を使った新たな特産品などで山を活用していきたいという。
林業という漢字は「人+人+業」つまり、人と人がつながってなせる業なのだ。それを活かすためにも林業とつながるファンコミュニティが必要ではないだろうか。
鈴木さんは、ファン同士が交流するためにも月1回の交流会を予定している。3月頃までには現場を知ってもらうための林業ツアーも計画中だ。交流情報はFacebookページ「林業ファン 津和野」で更新中だ。
「林業のファンを増やし、地元に愛される自然を活かして、みんなで楽しく森林を活用したい」と話す鈴木さんは、活動を広げるためにもベンチャー設立に向けてビジコンにも挑戦。
プレゼン動画の最後に「みんなついてこーい」と山を走り出した鈴木さんは熱量が高く、明るさも魅力的。鈴木さん自身のファンも増えそうだ。
サイクリングツアーを通して地域の魅力を地域内外へ情報発信することで多くの人を巻き込んでいく
プレゼン5:津和野で楽しむガイドブックに載っていない旅へ
石飛 聡司(いしとび さとし)さん:株式会社mint 代表取締役/島根県出身。出雲市生まれの広島市育ち。アパレルなどの経験を経て30歳を期に広島市へUターン。2016年に広島市でサイクリングツアーsokoiko!の事業をスタート。
広島市を中心に活動する石飛さんと津和野町との出会いは2020年。講演の機会に訪れた津和野町を「どうしようもなく好きになった」のだと言う。その思いが叶い、役場の方と共にsokoiko!津和野を始めることに。
『sokoiko!』は、知られていない「地域にある魅力を何とかしたい!もっと知ってもらいたい!」という思いから始められたサイクリングツアーで、2016年に広島でスタート。
観光客が増えて経済効果が高まっていると話題になっている一方、家の近くの商店街はガラガラ。観光客が観光地にしか行かないことへの違和感を感じていた石飛さんの家は、なんと平和公園から自転車で20分程という立地の良さだ。
観光業界は未経験。でも地元の良さや何気ない景色、そして道を知っている強みがあった。最初の1年目、2年目はうまくいかず、辞め時を考えることもあるほど悩む日々。
でも結局は地域の人や魅力を知っているため、辞めたくはなかったという。そこから伝えるべきことをきちんと理解し、表現していくことの重要さに気づいたのだそうだ。
そして3年目。地域の魅力を、どのように伝えたら良いのかをしっかり地域の人と一緒になって考えてストーリーにし、ゲスト一人一人に向き合う形がコミットし、お客さんは1,000人を超えた。
津和野町での事業はまだスタートしたばかり。津和野には山や自然や歴史、文化や食などの良さがしっかりと根付いており、地域としてもそれをすごく大事にしている。
津和野町の良さをストーリーにする形でツアーを作り上げ、国内外に発信していく。そのためには一緒に盛り上げる仲間や情報が欲しいと話す。
「今はリアル旅は大変だけど、地域の魅力はなくならない。発信していけばきっと伝わるもの。津和野のガイドブックに載っていない旅をみんなと作りたい」(石飛さん)
強い意思と津和野が好きだという思いや親しみやすい人柄が伝わってきた。
結果よりもまちのための「挑戦」に敬意を。それが「つわのスープ」
投票タイムは、主催側の感想や何気ない歓談で和やかな雰囲気で行われた。リアルタイムで開票・集計するのは、恐らく大変ではあるが、どれも良いワクワク感たっぷりのプレゼンで接戦となりそうだ。票の集計までの間に色んな情報が飛び交う中、気になる結果は・・・
優勝は畔柳 知宏さんの「空き家を面白がるプロジェクト」!
おめでとうございます!ファシリテーターとしてサポートしていた石倉さんも大喜び!!町中をお化け屋敷にという、魅力的なプレゼンと賞金を地域のために使うという点が多くの聴講者の共感を得たのではないだろうか。
後日、つわのスープのFacebookページにアップされた優勝賞金を手渡ししている様子を拝見した。つわのスープ開催直前までグズっていたが、イベント中にはグズらずにスヤスヤ寝ていたという石倉さんのお子さんもおめでとうと言っているようだ。
次回、第5回目のつわのスープは2021年5月29日(土)を予定。オンラインでの開催を検討中だ。すでに次の津和野の挑戦が始まっている。
最後に参加者と皆が手で「つ」の字を作り写真撮影をし、前回の開催レポートの紹介が行われ、第4回つわのスープはイベントは終了した。
編集後記
つわのスープは関わる人々もとても魅力的。自ら進んでデザインしグッズ作ってくれた仲間、今までをレポートにまとめて冊子にしてくれるデザインチーム、前回の登壇者がサポート役になったり、webイベント開催の知識と経験が活かされ、ここから新たなコトが起きていたりとおもしろい!
役割分担もしっかりとされていて仲間の連携の強さ、信頼関係でできているのだと感じました。今までのレポート冊子はもしかしたら購入できるようになるかも?ならないかも?!という気になる新たな情報も。楽しみとワクワク感がつきません。次回開催に向けてすでに動き始めている津和野。ますます目が離せないですね。
Writer:がのちゃん
元地域おこし協力隊。現在は地域コミュニティの活性化や起業者育成、サテライトオフィス誘致などの事業に携わっています。好奇心旺盛な平和主義者です。
【取材データ】
2021.01.30 オンライン取材
【監修・取材協力】
・つわのスープ実行委員会
取材にご協力いただきました関係各諸機関のほか、関係各位に厚く御礼申し上げます。